5.14.2023

「何かになりたい気持ち」(何かを欲しがる気持ち)は、人生を有意味に感じるうえで重要に思えるけれども、資本主義社会の消費者が、たとえば自分とは全く異なる容姿のモデルが着用した衣服に欲望したり、全く異なる容姿の俳優が出演する映画に共鳴して真似をしたりするのを見ると、視覚的なあこがれに駆動された自己実現(未然のモノになる)とは、必ずしも美の実現でもないし、視覚的な複製となることでもなく、もう少し「体感されるもの」で、もしかしたら、「自分もまた憧れられる」ことによって達成されるものなのかもしれない。

既に所有している物品によって構成される自己実現ではなく、何か未然の、まだ見ぬものによって満たされるということ(?)

あるいは欲望とはそのくらい精度の粗いというか、「だいたい」性があるもの、あるいは、自己評価の甘さ。

-ツイートを転載。

 

商品を購入するだけで「あれになれる」と思うほど、私たちの欲望は、粗い。

 

 

youtu.be

"Charlotte's Anger" 

ゲーム"Life is Strange : True Colors"(2021)オリジナルサウンドトラックより

 

 

 

"Black Swan" (2010)